最後に「あぁ、面白かった」って言いたいから

何回かの人生のステージを経て、いよいよ最後のステージがやってきました。 人生100年時代、どんなふうに最後の物語を作っていこうか。 このブログでは、最後に「あぁ、面白かった、ありがとう」と言えることを目指してシニア女性シングルライフを送る日々を記していきます。

「パン屋でモーニング」と、年を重ねて分かる「生きてるだけで丸儲け」

 

◆地下鉄改札前でモーニング

今回のモーニングは、地下鉄改札口前にあるパン屋さん、ヴィ・ド・フランスでいただきました。
モーニングメニューはこちら。

 


まず、メインを8種類から選び、次にドリンク、そしてサイドとしてヨーグルトかゆで卵を選ぶというシステムになっています。

私はメニューの一番に載っている「クロックムッシュ」を選びました。
温めてくれるのが嬉しいポイントです!ふかふかで柔らかく、少しもっちりとした食感。口当たりも抜群です。

 



ヨーグルトもひんやりしていて、爽やかで美味しい。これがあるとないとでは大違い。これで570円でした。

 

隣の席の方には、スタッフがわざわざパンを運んできていました。何だろうと思っていたら、どうやら8番の高級パン「輝絹」のトーストのようです。

おいしそう!次回は必ずそれを試してみたいと思います。

 

改札が見える一番奥のカウンター席に座りました。

時間は7:30頃、席は約3分の1が埋まっていました。スーツ姿のサラリーマンというよりも、学生やパート主婦風の方が多い印象。

家を慌ただしく出てきて、ここで一息ついてから仕事や学校へ向かう、といった感じでしょうか。

◆通勤風景ファッションチェック

目の前にある改札はすりガラス風になっていて、外からも中からも見えにくくなっていますが、早速ファッションチェックです。

まず、思ったよりスーツ姿の人が少ないということに気づきました。

ただよく見ると、サラリーマン風の方もいらっしゃいます。

ほとんどが長袖シャツ(白やブルー)にスラックス(パンツ)、黒いバックパックを背負っていたり、薄いバッグを持っていたりというスタイル。

まだ日中は暑いため、上着がなくても大丈夫なのでしょう。バッグに入れているわけでもなさそうで、ラフな服装が目立ちます。

きちんとした仕事着から徐々にカジュアルが許容されるようになった職場が増えているせいかもしれません。

世の中はどんどん変わりますね。

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学生時代、私は銀座が大好きでした。

夕暮れ時、ネオンに照らされたビル群を背景に、颯爽と歩くスーツ姿のサラリーマンたち。

若々しくビシッとスーツを着こなした姿は、都会的で魅力的でした。田舎では見られない光景に、心が躍ったものです。

今、その風景は確実に様変わりしています。


女性の仕事着も、セミタイトのスカートが主流だった気がしますが、今ではさまざまなスタイルが見られます。

今回のファッションチェックでも、ほとんどの女性がパンツスタイルで、たまにロングスカートのようなものを履いている方もいましたが、実はそれもパンツに見えるデザインだったり。

 

改札前を急ぎ足で歩く人々を見ながら、時代の移り変わりに気づきます。

自分が長い間生きてきて、その間に社会がいくつも変化してきたのだと感じる瞬間です。

あっという間に過ぎたようにも感じますが、その変化の波の中で、私も登場人物の一人として生きてきたのだと思うと、なんだか面白く感じました。


「生きてるだけで丸儲け」とは、きっとこういうことを言うのでしょう。

 

◆80代の父の言葉

10年ほど前、父が80歳くらいの時「時代が移り変わっていくのを見るのは楽しい」と言っていて、年を取るとそういうことが楽しみとしてあるんだ、と驚きました。

 

第一線から退いても、社会の変化を感じることは自分が時代をまたいで生きていることを実感できる証なのでしょう。

私もそれが分かるようになってきました。

 

◆季節の変わり目に

急に秋が訪れたようで、周りの方々がスウェットやジージャンなどの上着を羽織っているのを見て、「ああ、季節が変わったな」と思いました。

一方で私は長袖Tシャツに薄手の羽織ブラウスという軽装で、少し浮いていたような気もします。

これも、仕事に向かう人々が持つ緊張感やスピード感と、ウォーキング途中の観察者である私との温度差の表れなのかもしれません。

...その日の午後、早速衣替えをしました。

 

 

※みなさんは、どんな時に「生きてるだけで丸儲け」を感じますか?