最後に「あぁ、面白かった」って言いたいから

何回かの人生のステージを経て、いよいよ最後のステージがやってきました。 人生100年時代、どんなふうに最後の物語を作っていこうか。 このブログでは、最後に「あぁ、面白かった、ありがとう」と言えることを目指してシニア女性シングルライフを送る日々を記していきます。

薄汚れていかないように。

こんにちは。昨日は久しぶりに街へ出かけました。

無職なので、今回は買い物は我慢しようと思ったのに、買ってしまったのはお茶と湯呑茶碗。どちらもそれほど高いものではないのですが、購入するときには少しドキドキしました。

さらに、パスケースも購入してしまいました。うっかり見かけてしまったら、今使っているものが古くて汚れていたのを思い出したのです。それもお値打ちなお値段でしたが、少し悩んでやはり購入。

いり番茶は「焚火のような香り」。美味しいです。



昨日はここまででしたが、考えていると次々に買い換えた方が良いものが思い浮かびます。お財布、下着、パジャマ、枕、タオル、ご飯茶碗…。どれもくたびれてきたり、薄汚れていたりしています。

仕事を辞めた時は、多少お金はかかってもいいからしばらくは今まで十分気にかけることのできなかった身の回りのものを快適にしようと張り切っていました。美しく、気分の良い空間を作ろうと。新しいステージをスタートさせるための期間にしようと決めました。でも、実際に仕事を持たず、時間ができたからと始めたことにも(ジムやお茶の講座など)お金がかかっているのが現実として感じるようになると、まずは「3か月だけ」で想定内なはずなのにだんだんその気持ちが落ちてきていたのです。

 

 

人間も年を重ねると、流行遅れだったり、手入れが不十分だったりすると、余計に老けて見えてしまい、みじめな感じになります。

昨日、デパートや商業ビルをうろうろしていて、鏡に映る自分の姿に恥ずかしくなりました。

ファッションビルは涼しく快適で、そこに美しく飾ってあるショップの商品はキラキラしてとても眩しい。無料の美術館に入っているような気分で、たまに覗きに行くのが好きです。自分もその一部になったような気がします。

ところが昨日の私は、髪はぼさぼさ、化粧も今ひとつ、ぼんやりしたおばさん顔。「大丈夫」と思った服もなんだかパッとしない。今がこれまでで一番年を取っているのだから仕方ないのかもしれません。ただ、同じくらいの年の方がとてもおしゃれに、トレンドの服や靴、バッグなどを身に着け、髪型も今風にまとめて自信のある表情で歩いているのを見かけて、すっかり落ち込んでしまいました。

私はちっとも溶け込んでいない、浮いているように感じました。

だからってどうというわけではありません。悪いことをしているわけでもない。ただ、寂しくて悲しくなってしまうんです。お金ってやはり必要だし、外見にお金やエネルギーを使うことも大切だなと思いました。

いえ、ここに合わせるためにではありません。次、いつ行くかも分からないし、そんな数時間のことでお金を無駄に使おうとは思いません。けれど、改めてお金の偉大さに気付いたというか…。私は清貧の思想で心は美しく生きていくからいい、とハッキリ言い切ることはできないと思いました。

そして、たまには外へ出てキラキラに触れるのも必要だと思いました。少しずつ、日用品が薄汚れていくように、私も薄汚れていく。そして、それに気付かない。部屋にいてもネットで色々な情報に触れることはできますが、やはり肌で感じて刺激を受けることは大切です。多少面倒でも古くなっていても、磨いてそれなりの美しさで光れるようにしておく努力は必要で、そうでありたいと思いました。

今月末で無職になって3か月になります。3か月はある程度好き勝手やろうと思っていたので、一度お金のチェックをします。途中でざっと全体の資産計算をしたときは、前月分の給料が次の月に入っていたし、その他、円安と株高のお陰もあって全体で見ればほとんど変わっていませんでした。今度は細かく、どれにどのくらい使ったのか、どれを削れるのか、これからどうするのか、考える時です。来月から給付制限期間が終わり、ようやく失業保険が入るのでまだ数か月は気持ちに余裕がありますが、準備はしておかないと。

株や円はこれからどうなるか分かりません。シニアも年金のほかに少しでも毎月入ってくるものを持つというのが理想ですし、磨く余裕を持つためにも必要ですから。