最後に「あぁ、面白かった」って言いたいから

何回かの人生のステージを経て、いよいよ最後のステージがやってきました。 人生100年時代、どんなふうに最後の物語を作っていこうか。 このブログでは、最後に「あぁ、面白かった、ありがとう」と言えることを目指してシニア女性シングルライフを送る日々を記していきます。

仕事って何?

私は、離婚して仕事を始めた時、上手くいかなくてとても苦しかった。

「何故私は毎日わざわざ自分から怒られに、バカにされに行っているんだろう。バッターボックスに立っても三振を重ねるばかりで、役に立たないみじめな自分を確認しに行っているようだ。いつか打てるなんて思えない。辛すぎる。」と思っていました。

 

なのに辞めなかったのは、当時その仕事を辞める=生きてはいけない、と信じていたからです。まさに、生きるか死ぬか、みたいな感じですね。辞めて次の見当があればいいんですけれど、私は自分が何も出来ない人だということを分かってしまっていましたから。やっと入れてもらった仕事を辞めたら周りに白い目で見られる、とも思いました。

実家の父は厳しくて、実家に帰っても追い出されるような形で1か月で出ていましたから、もう戻れる場所はありません。本当に、どこにも居場所が無かった。

 

それでも何とか頑張っていたら、だんだん明るい方へ向けるようになってきました。

でも今回、人や場所、やり方など環境条件が変わって又大きなストレスを感じるようになり、、、今度は辞める決断をしました。

その間、13年です。

前とその時と変わったのは、その年月は頑張ってきたという自己承認ができて、年金が貰える年になっていた(厚生年金部分だけですが)ということ。これはお金のこともありますが、その年齢に達している=もう周りにも退職している方がいる、という環境的な意味もあります。

それから、色々なことを潜り抜けて「まぁ、何とかなる」という心の強さというか、鈍感力というか、そういうものが育ったこと。後はフルタイムで仕事を続けるのに気力、体力共に落ちたのを実感していたことです。

あ、あと、もうひとつ。残りの人生はもっと自分の想いに素直に生きてみたい。と思ったこと。これは大きいですね。私は命の有限性を考えることがとても多いのです。

 

 

仕事って何でしょう。

もちろん生きていくための物だということもある。

働かなきゃ食べて行けないわけで。

これは絶対です。

仕事嫌い<食べていく

な関係。

 

でもそれだけじゃない。

働かなくてもいいのに働いている人もいる。

 

どんな仕事に就くのか、どれくらい働くのか。

どれくらい稼げるのか。

 

向いている向いてないより、目の前のことを一生懸命することで、そのことが好きになる、という人もいるけれどそれって本当なんだろうか。一生懸命できること自体、好きってことじゃないのかなぁ。

ゲーム感覚でやればいいという人もいるけれど、そもそも私はゲームはあまりやらない。あまり好きじゃないんだと思う。

 

仕事を、決して嫌なものとか必要に駆られてではなく、むしろ好きで面白いと思える人ってどういう人なんだろう。

好きなことでも仕事にすると嫌になるって話は良く聞くんだけど。

 

私の近くで自分のご主人のことを「あの人は仕事が好きなのよ」と言っていた女性がいてその二人とも、夫は自分で仕事をしている人=事業主だった。

一人はお店を経営、

もう一人は第一次産業 に従事していた。

二人とも休みはほとんど無い、というほど仕事一筋で、でも、その妻である友人たちは「いいのよ、あの人はね、仕事が好きなの。」と言っていた。本当にそうなのか、良く分からない。でも、一番近いところにいる妻がそういっているのだから、少なくとも嫌いではない、いい時間を過ごしていると思っているという事なんだろう。

自分をそう騙していたとしても。

騙せていたということ。

 

ただもう二人ともその仕事はもうやめている。

一人は亡くなり、一人は年齢的に無理になってきたから。

息子たちは違う仕事をしている。

価値観が違うのか。

父親を見ながら仕事って何?と私と同じように考えたに違いない。

 

13年前からずっと、たぶんこれからも考え続けていくだろう「仕事って何?」。

シリーズになりそうな予感ですが、今日はこれで一旦閉めますね。

 

 

皆さんの中で、「仕事って何?」と考えたことのある方。

どう思ったのか教えてくださいね。