最後に「あぁ、面白かった」って言いたいから

何回かの人生のステージを経て、いよいよ最後のステージがやってきました。 人生100年時代、どんなふうに最後の物語を作っていこうか。 このブログでは、最後に「あぁ、面白かった、ありがとう」と言えることを目指してシニア女性シングルライフを送る日々を記していきます。

国を挙げて「恋愛ブーム」を作ろう!60代からの提案

最近、大河ドラマ『光る君へ』にすっかりハマっています。
心をときめかせる恋愛の要素と、歴史の大きな流れが同時に楽しめるので、毎回とても満足感があります。

大河ドラマといえば、これまで歴史の偉人や大事件を取り上げ、大規模なセットと壮大な戦闘シーンが印象的でした。
恋愛要素はあくまで主役を引き立てる「息抜き」程度で、特に男性視点から描かれることが多かったように思います。

もちろん、女性が主人公の大河ドラマもありました。
篤姫』『功名が辻』『女城主 直虎』などは、感情移入しやすくて楽しく観られましたが、それでも恋愛要素は歴史に比べて少なく、バランス的には7対3くらいに感じました。

今回の『光る君へ』は、これまでの大河とは違う、大胆な試みだと思います。
脚本家の大石静香さんが「平安時代の驚くような『セックス&バイオレンス』を書きます!」と宣言していて、まさか大河ドラマでそんなことが実現するとは…驚きました。でも、実際にそういった展開が進んでいます。

驚きなのは、女房たちだけでなく、平安時代の貴族たちがあれほど恋愛小説『源氏物語』に夢中になったこと。

今の時代では、恋愛小説を読む男性は少ない印象ですが、当時は愛の歌を詠んだり、恋文を交わすことが重要な文化だったんですもんね。

それに比べて現代はどうでしょう?
「お金を稼ぐこと」「ビジネスで成功すること」ばかりが注目され、恋愛は二の次にされている気がします。
1000年以上経った今、恋愛の価値がどんどん下がってしまったようです。

ドラマの中で、藤原道長紫式部に物語を書かせて人々の心を動かし、政(まつりごと)に影響を与えるという場面があります。
恋愛小説で(権力争いに一歩抜きんでて)政治が動くとは驚きですが、それだけ恋愛という感情が重要視されていた時代だったのでしょう。

そこで、60代の私はこう思いました。

平安時代はともかく、明治の富国強兵や戦後の資本主義が進んでも、私たちの若い頃はもっと恋愛が流行っていました。
テレビには恋愛ドラマが溢れ、雑誌には「デートのコツ」なんて特集がよく組まれていました。恋愛至上主義の時代だったんです。


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それが今ではどうでしょう?「恋愛なんて無駄」「面倒くさい」「コスパが悪い」なんて声が聞こえてきます。
恋愛も結婚も遠ざかり、子どもも減っている現状を考えると、少し寂しくなります。

もちろん、恋愛や結婚は個人の自由です。
でも、私はやっぱり恋愛をしてほしいと思うんです。
恋愛は、人間らしさの一つの表れだからです。
成功するか失敗するか、泣いたり笑ったり、そんな感情に振り回される瞬間こそが、生きている証なんじゃないかと。
若い時はそんな、バカみたいになる時があってもいい、そう思います。

恋愛は、自分が主人公になれるリアルな体験です。
振り返った時、恋愛をした記憶があるかないかで、その人の人生の彩りが変わると思います。たとえ失敗しても、その一瞬、誰かを本気で愛し、大切に思った時間があれば、その記憶は特別な輝きを放ち、心の支えになるはずです。

そこで考えたのですが、、、現代も平安時代の『源氏物語』のように、エンターテインメントを通じて恋愛の価値を再び高める方法はどうでしょう。
国を挙げて、若い人たちが、恋愛が楽しい!という感覚を持てるようにアプローチしていくのです。

 

あ、もしかすると今回の大河ドラマも、今の日本が直面している危機感を持ったNHKのスタッフたちが、密かに「恋愛の復権」を目指しているのかもしれません!

 

...しかし、そうやって一人盛り上がっていたら、こんな記事を見つけてしまいました。

『昭和人間のデートは「お約束」と情熱に満ちていた』 
  ↓ ↓ ↓

bookplus.nikkei.com


う~ん......。

もしかしたら、私のこの情熱も昭和的なおせっかいなのかもしれません…。
それでも、63歳の私はやっぱり若い人に恋愛の楽しさを知ってほしいんですよね。