最後に「あぁ、面白かった」って言いたいから

何回かの人生のステージを経て、いよいよ最後のステージがやってきました。 人生100年時代、どんなふうに最後の物語を作っていこうか。 このブログでは、最後に「あぁ、面白かった、ありがとう」と言えることを目指してシニア女性シングルライフを送る日々を記していきます。

私の「幸福論」

 

腰痛はまだ完全に治っていませんが、少しずつ良くなっている気がします。それでも、ジム通いはしばらくお休みです。そんな中、思いがけず懐かしい方とお話しする機会がありました。

◆懐かしい先生とのおしゃべり

きっかけは、私の間違い電話でした。相手は、数年前から年賀状や手紙のやり取りを再開していた小学校時代の先生です。

先生には「自分を開放してもらった」と感謝していると、以前からお話ししていました。

今回、先生は私がますます元気に積極的になっているようだけれど、その後何があったのかと聞かれました。私は、もしかしたら大学4年間東京で自由に過ごしたからかもしれません、と答えました。

先生は、「そうか、やっぱり親からも地元からも離れる経験が必要なんだよね。それくらいの距離がないとダメなんだよな。」とおっしゃいました。

 

◆親の価値観から抜け出す

私も話しながら、親やその地域によって縛られていた価値観から解放されるためには、それくらいの時間と距離、環境の変化が必要だったのだと改めて感じました。

その後も楽しい話を長々として、電話を切ってからふと思いました。いや、私を大きく変えたのは東京だけでなく、アメリカでの経験だった、と。

たった2年半の滞在でしたが、その生活の中で私は大きくインスパイアされました。一番印象に残っているのは、彼らの幸せを求めることへの貪欲さです。

 

◆日本人とアメリカ人の「人生の幸せ」に対する違い

アメリカに住んでみると、周りには離婚、再婚、転職、引っ越しが非常に多いことに驚きました。映画やテレビの中だけの話だと思っていたことが、現実に頻繁に起こっていたのです。

私は、彼らが精神的にとても強いからだと思っていました。しかし、2回離婚して3回目の結婚で今は幸せだという近所のお母さんが、「離婚は本当に私を打ちのめしたけど、教会がとても助けになったのよ。」と話してくれたとき、彼らも私たちと同じように傷つくことを知り、驚きました。

アメリカ人は、今の状況に不満や不幸を感じるなら、リスクを取ってでもそれを捨てて新しい環境に飛び込もうとする傾向が強いのです。

しかし、それが必ずしも正しいとは限りません。例えば、離婚再婚を繰り返すことで、子供にとって安定が損なわれることもあります。変えることで必ずしも良くなるとは限らないのです。

 

一方、日本ではその環境に合わせるために「耐える」「頑張る」「努力する」という価値観が強いです。秩序を守ることで、良い結果をもたらすこともあります。しかし、義務感から行動するのと、自分から楽しんで行動することは違います。

もし、自分が不運であることを嘆き続けるなら、たとえうまくいっているように見える時でも、内に恨みやつらみを抱えたままになってしまうかもしれません。それは、周りの人にも影響を与えるでしょう。

◆最後まで自分で人生をコントロールしたい

それぞれの価値観の良さと課題に気づけたことは、私にとって非常に価値のある体験でした。人生をどうデザインするかを自分で考えることが、幸福への鍵だと感じています。結局のところ、人生は楽しんだもの勝ちです。自分自身で楽しみを見つけ、時に、勇気を持ってでも積極的に取り組んでいく姿勢が重要です。その中に、たくさんの幸せや豊かさを見つけられると信じています。

◆最後に。

アメリカ人も、常に大きなリスクを取っているわけではありません。私は何度も、美しい夕焼けの中を一緒に散歩する老夫婦を目にしました。日本では、海は釣りや家族海水浴の場かもしれませんが、その光景を見て心が温かくなりました。

自分の周りにあるもの、持っているものの中から良いものを探して存分に楽しむ。これが、ムリなくいくつになっても幸せを追求する生き方ですね。私も、最後まで楽しむことをあきらめず、常に新しい喜びを見つけていこうと思います。


そして、見つけたらこのブログに書きますね。
いつまで続けられるか分かりませんが、ブログも今は面白くて好きなことですから。
今日は最後まで読んでいただきありがとうございました!