仕事を辞めた翌月の5月から、体質改善と身体の見直しに取り組み始めました。
まずは病院に通ったり、お灸をしたり、ちょうどキャンペーン中だったジムに入会して、ヨガなどのプログラムに参加しつつ、パーソナルトレーナーを付けて筋トレも始めました。
どれも精神的なリセットには大いに役立ったと思います。
仕事をしていた頃は、体調が悪くても無理をして出勤していたので、自分の身体と丁寧に向き合う時間はとても心地よいものでした。
特にジム通いは実感がありました。
今年の夏は異常な暑さで、外出する気にもなれなかったのですが、徒歩7分のジムは快適な温度で、他の利用者が一生懸命にトレーニングしている姿を見て、自然と気分が上がりました。
そんな環境もあって、週に4回ほど熱心に通っていました。
これで筋肉も体力もつくはずだと思っていたのですが、8月中旬に腰を痛めてしまいました。おそらく孫を抱っこしたり、遊んだりした影響でしょう。
それから、9月中旬には夏バテでダウンし、食事もままならず嘔吐までしてしまい、また1週間ほどジムをお休みすることになりました。
そして今月でキャンペーン期間が終わり、10月からは定額の料金が発生します。
今までの条件だと、月額は約2倍になるので、月4回限定のコースに切り替えることにしました。
先日、パーソナルトレーニングの最終日でした。
InBodyという体成分分析装置で身体を測定し、これまでの記録と照らし合わせて見てみると、5か月前と比べて、あまり大きな変化は見られませんでした。
体重は夏バテの影響で少し減り、体脂肪も少し減ったものの、筋肉量はほとんど変わっていなかったのです。
トレーニングメニューは当初に比べて負荷を増やし、重さや回数も増やしてきたのに、この結果には少しがっかりしました。熱心に指導してくれたトレーナーさんにも申し訳ない気持ちです。
でも、これが現実です。
5か月のトレーニングを通じて感じたのは、身体のキャパシティー(許容量)は一人ひとり異なるということです。
運動神経や年齢、性別の違いは当然として、体力や筋肉も「やればできる」と信じていましたが、それも限界があるのだと気づかされました。
実際、「運動すると、その後食欲がなくなる」と言って、トレーナーさんを驚かせてしまったこともありました。
運動で消費されるエネルギーが、胃腸にまで届かなくなるのかもしれませんね(笑)。
腰痛や夏バテもありましたが、それも含めて自分の身体だと受け入れることにしました。
この経験を通じて、母のことを思い出しました。母は現在88歳。昔から運動嫌いで、頭痛持ち。身体もそれほど丈夫ではなく、外に出たり人と交わったりすることもあまりありませんでした。
家の中で掃除をしたり、時々昼寝をして過ごすのが好きなタイプです。
今もケアマネージャーさんが勧めてくれる高齢者向けの運動には、バスが家の前まで来てくれるのにもかかわらず、嫌々行っている状態です。
それでも、88歳まで杖をつきながらも歩けていますし、私が母の大好きなお寿司を持っていくと驚くほどよく食べます。
母は自分のペースで、無理をせずに生きてきた結果、今の姿があるのだと思います。
若い頃、私は母のようにはなりたくない、もっとアクティブに生きたいと思っていました。
運動やテニス、スキーなど流行のものは一通り経験しましたが、どれだけ違う生き方をしても、私の中には母と同じものが流れているのです。
無理をすることができないので、大きなことを成し遂げたり、誰かを救うことは難しいかもしれません。
でも、手元にあるもので楽しみながら、できる範囲でチャレンジし、120%の気持ちで面白がって生きていければ、それで十分だと思うようになりました。
あなたのキャパシティーはどれくらいでしょうか?
自分の限界を知り、それを受け入れることで、もっと効率的で幸せな人生を送るヒントになるかもしれませんね。
※徳川美術館を訪れた様子はインスタにUPしてます。魅惑の源氏物語展やってました。
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