最後に「あぁ、面白かった」って言いたいから

何回かの人生のステージを経て、いよいよ最後のステージがやってきました。 人生100年時代、どんなふうに最後の物語を作っていこうか。 このブログでは、最後に「あぁ、面白かった、ありがとう」と言えることを目指してシニア女性シングルライフを送る日々を記していきます。

今だからこその感性。60代、無職で腰痛持ちですが。

 

腰痛のため、ジムに行かない日が1週間以上続いています。それでもだんだん良くなっているようなので、散歩には行くようにしていて、行けば1時間弱は外で過ごします。

これは、必要に迫られて(茶の湯講座に行くのに往復50分くらいかかります)や最近、少し朝晩が涼しくなったためもあって、それはそれで楽しいものです。

夕方散歩での夕焼け

 

◆外を歩く楽しさ

 

ウォーキングマシンと違って、外の歩道は多少凸凹がありますし、階段もある。又、信号が変わりそうで小走りになることもあります。ちょっと緊張して自分の危険感度を上げておかなければならない。そういう想定外が楽しいのです。大袈裟に言えば、ゲームをクリアしていく感じですね。

それに、周りの様子が少しずつ変わっているのも楽しい。

外を歩くときは、ウォーキング、運動、というより、好奇心重視で、途中立ち止まって写メを取ったり、木や花を触ってみたり、お店をのぞき込んだりしています。

お店ののぼり旗が変わっていたり、画廊の展示が新しくなっていたり、草が綺麗に刈り取られていたり、雨の後で川の水量がだいぶ増えていて驚いたり。

そういう刺激がたくさんあるのです。

 

◆ジムに行く楽しさ

ジムでは、涼しい空間でいつもの知った顔があって安心できます。女性のジム用の服のファッションに目が行ったり、華奢な人が驚くほどの重さで筋トレをしている姿に驚いて刺激を受けたりもします。

何より夏は涼しい中で運動できるのがいい。数字で管理できるので、目に見える達成感も味わえます。

一番の違いはプログラムがあることです。ハードなダンス系や、ヨガなど、導いてくれるインストラクターがいて、それを一緒にする仲間がいるというのは、人としての喜びのひとつではないかと思います。

ここ数年の真夏に関しては異常な暑さなので、身体を動かすには絶対的にジムなんですけどね。

 

◆何の役にも立たない時間を楽しむ幸せ。

 

そしてもうひとつ。

無職だからこを感じる幸せがあります。仕事があると、無駄な時間をカットしたくなるのです。以前、平日仕事のある日にも朝早く散歩をしたこともあります。けれどそれはただのウォーキングになってしまって、周りを楽しむ余裕はほとんどありませんでした。

 

もし、同じ時間を過ごしたとしても喜びとしての要素がぐっとへるのです。夕方散歩でも、早く帰ってご飯作って、片づけて、お風呂に入って、明日の準備が、、なんて思っているとせかされるようでなかなか十分には楽しめない。

 

今がいかに平和で幸せな時間かということを、こういう小さなところで感じることが出来ています。

読書も、何の役にも立たないかもしれないけれど、感性に引き付けられたり、ただ笑えたり、そんなことに安心して時間を使えるって何て幸せなんだろうと思います。

 

ただ、これは私の年齢だからこそかも感じる幸せかもしれません。若い頃はもう少し、バリバリやって何かを手に入れたい欲求があったし、若い人はその方が良いようにも思います。

 

 

◆最低限食べていくための行動も必要で、バランスは人それぞれ

 

しかし、年を重ねたからと言って、何もしなければ衣食住もままならなくなるのも事実です。私の失業保険は11月か12月くらいまでなので、そろそろ私も重い腰を(今は痛い腰でもある)上げなければと考えています。

 

この幸せを知ってしまった後なので、価値観も変わってきています。

仕事というものにどう向き合っていくのか、自分の心と身体に聞きながら、これならばというところを探してみなければなりませんね。

 

◆「今」の感性で楽しむ

 

仕事を辞める人もいれば、辞めない人もいますが、放っておいても誰しも年を取ります。その年齢や環境にならないと得られない面白さとか豊かさがあり、人生はそれを見つけることで飽きることなく生きていけるのだと思います。これも、年を重ねたからこそ分かることですから、若者に媚びる必要はありません。今だからこその面白さを見つける感性を大切にしていきたいと思います。

 

これからもお付き合いよろしくお願いします。