最後に「あぁ、面白かった」って言いたいから

何回かの人生のステージを経て、いよいよ最後のステージがやってきました。 人生100年時代、どんなふうに最後の物語を作っていこうか。 このブログでは、最後に「あぁ、面白かった、ありがとう」と言えることを目指してシニア女性シングルライフを送る日々を記していきます。

還暦にぜひ、緑内障の検査を!(特に強度の近視の方)

昨日は眼科に行ってきました。
私は緑内障で、8年前から病院で処方された目薬を毎日一度、点眼しています。



白内障の話はよく聞くけれど...

60代になると、白内障で手術したという方は周りに一人くらいはいらっしゃるのではないでしょうか。
実は自分が白内障なんです、という方も。
白内障は、自分で視覚に違和感を感じて病院へ行くというケースが多いようですが、緑内障の方は初期の症状はほとんど気付かずそのまま進んでしまいます。

緑内障はどうやって見つかるか?

40歳以上では5%、60歳以上では1割の患者がいます。
日本の失明原因では一位という実はとっても怖い病気なのです。
ただ、ほとんどの人は、適切に治療を受ければ、生涯、視力と視野を保つことが可能だということですので、怖がり過ぎることもありません。

大切なのは検査をすることです。
眼圧や眼底を調べる検査が毎年の定期健診項目で入っていればそれもひとつの目安にはなるのですが、ない場合も多いです。
私のいた会社でもありませんでした。

それに、残念なことに、眼圧が高くなくても緑内障というケースは日本では7割もあるのだそうです。
だから、自己申告で眼圧だけでなく、「緑内障の」眼底検査、視野検査してもらうしかありません。

緑内障の検査方法

●先生からすすめられたのが始まりでした。

私の場合は他の理由で眼科を訪れた際、先生から「緑内障の検査を受けてみませんか」という提案をされました。
お休みでしたし、その後も予定はなく、痛いものでもなさそうですし、眼科の検査ってなんだろうという好奇心もあって受けることにしました。
それに実は受けた方がいいという先生の圧も何となく感じましたので。


たぶん先生の勧めた理由のひとつには年齢だけでなく、私が強度の近視であったこともあるでしょう。
近視が強いと緑内障のリスクは3.3倍にもなるそうです。
とにかく、早く分かって良かったです。

 

●検査の実際

眼圧は目に機械でで空気を吹き付けて調べるもので、ご存じの方も多いと思います。


眼底は、先生が眼底鏡と言われる器具を使って、眼底を観察する方法と、眼底カメラという専用の機械で眼底の状態を撮影して観察する方法があります。

眼圧も眼底も検査は簡単です。

 

一方、視野検査の方法はとてもアナログです。
のぞき込んだ機械の箱の中に光る点が現れればすぐにボタンを押すというもので、点は色々な場所に色々な明るさで出てきます。
これで、見えている場所と見えていない場所が分かるというものです。
私は右下の方に見えていない箇所があるそうです。

ただ、次々に点が出てきますのでずーっと見ていると、その残像が残ったりリズムに乗ってしまったりして(?)、点が出ていない時も押してしまっていることがあるようです。
注意を受けて、少し休んでもう一度やりましょうか、なんてこともありましたね。

今通院している眼科ではこれを一年に一度やって進行を確かめています。

治ることはないけれど...

●進行を遅らせられればOK

緑内障は治ることはありません。
ただ、その進行を遅らせるだけ。
ハッキリ分かっていないことも多いので、これといった薬もありません。
ですから私のように今眼圧が高くなくても、(進行の)可能性を減らしていくために眼圧を低くするための点眼薬を使用します。
今私の眼圧が低くキープされているのも、もしかしたら薬のお陰かもしれませんから、これはずっと続ける必要があるわけです。


●ルーティン化すれば簡単

毎日なんて大変ね、と言われることもありますが、大したことはありません。
私は毎日朝顔を洗う時に注しています。
目からこぼれた薬をそのままにすると皮膚が黒くなってしまうそうですからすぐに洗い流せるためです。
洗顔とセットにすれば、朝顔を洗わない人はいませんから意識していなくても忘れることはありません。

3か月に一度は病院に薬を貰いに行かなければなりませんが、その時に視力や眼圧、眼底の検査もしてもらえます。何か気になることがあればついでに先生に相談できるわけですからそれほど負担にはなりませんね。
どっちみち、年を重ねればこうやって病院と仲良くなっていくものです。

自分を大切にするのは周りのためでもあります。強度の近視の方は特に注意!

どうせ年をとれば悪いところは出てくるものだし、長生きするつもりもないからと身体の検査を嫌がる方もいらっしゃって、それはとても良く分かります。
私も、最低限のものしか受けてはいません。

けれど、想像してみてください。
身体に痛いところはなくても、眼鏡をかけても目が見えないって、とっても怖いことではありませんか?
年を重ねて色々なことが出来なくなってきて、それでもゆっくりゆっくり何とか工夫して自分のことをやろうと思っていても、目が見えなくなればあれもこれもダメージが大きすぎます。

目が悪くなるだけでは痛いこともありませんし死ぬようなことはありません。
だからこそ怖いとも言えます。

どうぞ検査をしていない方は還暦の区切りとしても、そして強度の近視の方は特に、検査してもらってくださいね。
検査も点眼薬もそれほど高価なものではありません。
ご存じでない方も多いのでここに私の体験をシェアさせていただきました。

自分を大切に生きていきましょう。
自分が楽しければ、周りも楽しくなるものです。

目👀は大事!!ですよ~


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眼科の帰りに必ず寄る「鈴の屋」さんの菜飯田楽定食!
これが楽しみで通院できている?!
子供のころから大好物です(渋い)